奈良に嫁入りしてみました

奈良に嫁入りしたたぬこの日々です。ごはんとマンガとあと不妊治療、いろいろつづってます。のろのろマイペースに。

不妊治療について③ -不妊治療をするに至るまで③-

不妊治療について②の続きです。

 

大学病院では、紹介してくださった先生が先輩とゆうこともあり、教授に診ていただきました。

教授はMRIは見ずに開口一番「手術した方がいい」と言われました。

ただ、「手術は立て込んでるから、今からでも半年以上先になる。それまでは薬で押さえよう。」とも言われました。

紹介してくださった先生に言われていたので、手術のことはなんとなく分かっていました。手術が半年以上先になって、とりあえずほっとしました。じつはその1ヵ月後に結婚式を控えていたのです。贅沢な話ですが、新婚旅行も行きたかったんです。

腹腔鏡専門の先生の予約をとり、お薬を出してもらい、それで教授の診察は終わりました。

 

次の予約で腹腔鏡の先生とお会いしたとき、「1月後に手術をする」と言われました。半年後じゃあ??と不思議に思ったら、MRIを確認したら、どうやらびっくりするほど病状が悪いらしく、半年も待てないとのことでした。

そこで、初めて、自分の病気について詳しく説明されました。

たぬこは子宮内膜症もあり、チョコレート嚢胞もあったのですが、一番ひどかったのが腺筋症で、子宮の後壁に内膜組織がいってしまい、激痛を伴ったらしいです。その内膜が後ろの腸に癒着してるとのことでした。

腹腔鏡でのオペの予定だけど、難しいようなら開腹に切り替えるとのことでした。

 

入院は結婚式の2週間後になり、夢の新婚旅行は立ち消えとなりました。

入院で仕事を1週間以上休むので、それで有給は全部なくなりました。

予定ならばハワイにいる時期に、わたしは病院のベッドでくそまずい下剤入りの水をえんえんと2L飲む羽目となったのです。

手術は開腹に切り替わることなく行われ、2時間ほどの予定の手術は6時間ほどとなり、先生に「ここ半年で一番大変な手術だった!」と言わしめました。たぬこのお腹には3つの穴とおへその穴の横にも一つ穴が開きました。

 

子宮の後ろ側の筋肉に潜り込んでいた内膜をとるため、大きくその筋肉をそぎ、薄くなった筋肉を縫い合わせる、という手術を行ったため、半年はぜっったいに妊娠禁止!となりました。うっかり妊娠しちゃうと子宮が裂けて、大出血となる恐れがあったためです。

 

そして、この病気の厄介なところが再発でした。

薬を飲まなければ、6、7年ほどで手術前と同じ状況まで進むとのことでした。

そのため、たぬこはそれまでの間にある程度の自分の将来について考えなければならなくなったのです。

薬を飲めば、病気の進行は遅らせられる。(それでも進む。)でも、妊娠はできない。

薬を飲まなければ、妊娠にトライできる。ただし、飲まないことで病状は進み、痛みは増えてくる。病気の影響で自然妊娠をしようにも通常の人の10分の1の確率になっている。

6、7年後にはまた腹腔鏡でオペをするのか、全摘してしまうのか。それも考えておかなければならなくなりました。

 

手術から半年。妊娠が解禁になったとき、産めない理由がないのであれば、できるだけ早く妊娠にトライするように担当医には勧められました。

 期限を決め、半年ほど自分たちでタイミングをとり、無理なら引っ越しを機に不妊治療を開始する。

 

そんなこんなで、たぬことしかおさんは不妊治療を始めるに至ったワケです。

この項目は文字ばっかりで面白くないですね(笑)